月に一度、卵の中の待ち合わせ
~解説~
油彩 F15号(652×530)
苔玉の星みたいな箱庭的な絵を描いてみたくてやってみたが、いろんなパターンの絵が描けるので好き。
卵の中の世界で、壁は金屏風的な模様。絵巻物のような壁画(ぽく描けなかった)には鬼に服をひっぺがえされている平安女性。肌は白くて髪が長い。
女性が逃げ込もうとしている黒い穴は、穴ではなく日食である。
古代のひとは太陽(神)が消えて、消えた穴から悪魔がのぞいていると思ってたらしいよ。
そのような空間に浮かぶ小さな惑星にはランドマーク的な灯篭が一つ。待ち合せをする女性がいらいらしている。「遅い!!どれだけ待たせてるのよ。パーティー始まっちゃうじゃない。」
この絵は個展のテーマとそれを拡大解釈で捉えた物語がある。
解釈を変えた物語はタイトル通りで、月に一度、卵・・・・そう女性の日の話である。
待っている男というのは言わずもがな。パーティってもう。ウェーイ(*'▽')
で、個展のテーマである相対性理論。
その原理から予測される現象の一つの「物質の速度が光速になると時間軸と空間軸が逆転する。」というものでこの絵を描いたのだが、なのだが!
そもそもWikipediaで相対性理論の項目を読んでいたのだか、「物理2」の自分が読んでも、何を言っているのかわからないような文なので、物理に明るい人が見ると「は??そういうことじゃないんだけどw」って言われるのは百も承知。
この現象とこの絵がどのように関係するのかというのは、たぶん、卵子が受精して成長すると五億年くらいの進化を10ヵ月程度で成し遂げる受精卵の成長スピードってもはや光を超えて卵の中では出産通り越してすでに成人してるんじゃね?
的な意味合いで描いてたと思う。
あとニワトリはいない。書き忘れ。
個展名 ~ものさしで図る相対性理論展 より~
~個展時の説明分より~
産み落とされて殻を割る前の卵のなかの世界というのはきっと汚れていない世界。
事実、世界には妊娠中やそれ以前、受精する前の記憶を持った子供が100人に1人いて、そして居心地の良い部屋だったけど外に出ていくのが楽しみだったと思っていたらしい。